ぬまのーと(numa-note)

気になっている本やニュース、ブログ運営などいろいろ書きます。

卒論予定テーマ2(電子書籍ビジネス分析)

こんちは、ぬまおー(@youqixi1122)です。

Amazonの電子書籍ビジネス分析

 今回部活のイベントで寄稿した作品を当ブログでも掲載する事にした。

 未だ文章が2000文字超える場合、

今の目から見ても面白く感じる。

 


1はじめに

出不精の私が本を読むためによく利用しているのがアマゾンというサイトである。

アマゾンの詳しい説明がウィキペディアに載っていたので引用する。

Amazon.com, Inc.(アマゾン・ドット・コム、NASDAQ: AMZN)は、アメリカ合衆国・ワシントン州シアトルに本拠を構えるECサイト、Webサービス会社である。インターネット上の商取引の分野で初めて成功した企業の1つである。アレクサ・インターネット、A9.com、Internet Movie Database (IMDb) などを保有している。米国の一部地域においては、ネットスーパー(アマゾンフレッシュ)事業も展開している[8]。 本項では、同社が運営する通販サイトAmazon.comについても説明する。(amazon Wikipedia より引用)

もともとネットで書籍を販売するビジネスから始まったアマゾン。今、ネットの普及によりますます勢いを増している。アマゾンを例にして、ネットの電子書籍ビジネスの消費者に対するメリット、デメリットを紹介していく。

2.電子書籍の定義(+消費者からの視点)

電子書籍とは、広義の定義ではwebページ、PDFなどで紙を使わず情報の伝達を担ってきたものである。今回の部誌では商業的な作品がタブレットや電子端末を使って見られるようになったものと定義する。電子書籍の市場規模としては年々増加していて、2008年では464億円、2014年のデータでは1266億円と急成長を遂げている。(https://www.impress.co.jp/newsrelease/2015/06/20150629-02.html

日本の出版の市場が約1.4兆円なので、約10%を占めるぐらいである。

僕がこの会誌を書くまで考えていた電子書籍のメリットとしては

紙媒体ではないので持ち運びが楽である。
大量の本が媒体に凝縮されるので部屋のスペースが広くなる。
値段が紙の媒体と比べて安価
本屋に行くことが無く書籍を読める。
絶版の本が出ない。
…etcである。

デメリットとしては

電子媒体より紙媒体の方が手触りがいい。
紙の方が調べたい情報がすぐ調べられる。
…etcだった。

今でも消費者目線から考えるとこのような意見が推測される。

しかし出版社からの視点、長期的な文化的な面、メリット、デメリットが出てきたので書いてみる。

ネットビジネスがうまくいったとしても全体からみるとマイナスであるかもしれないからだ。

マクロ経済学の合成の誤謬と似ているように考えられる。

 

3amazonにとっての電子書籍を採用するメリット(amazonからの視点)

なぜamazonは電子書籍を採用して収益を上げられるのか?自分なりに予測して書いてみる。

まず理解すべき言葉としてweb2.0があげられる。Web2.0的な企業の条件として参考文献④に載っていたので引用する。

1パッケージソフトではなく、費用効果と拡張性の高いサービスを提供する

2独自性があり同じものを作ることが難しいデータベースをコントロールする

3ユーザーを信頼し、共同開発者として扱う。

4集合知を利用する

5カスタマーセルフサービスを通じて、ロングテールを取り込む。

6単一のデバイスの枠を超えたソフトウェアを提供する。

7軽量なユーザーインターフェース、軽量な開発モデル、そして軽量なビジネスモデルを採用する。


5のロングテールとはアマゾンの売り上げの構成から生まれた言葉である。売り上げ数をY軸、人気をX軸として見立てたとき横に長く続く売り上げをロングテールと呼んだのである。商品在庫に限りがある実在の店舗とは異なり、ネット上で商品の販売を行うので広く薄く利益を集めることができるということである。例えば私は将棋を趣味にしているのだが、将棋の本はかなりニッチな分野なので地方の本屋ではあまり置いていることが少ない。しかしアマゾンでなら本の種類に制限なく購入でき、配達までしてもらえるということである。

345での集合知を利用するという点でも消費者が求める商品のレビュー(アフィリエイト)だったり、次の消費者の購買行動をデータにして残せる(レコメンデーション)という点でも、非常に優れていると考えられる。さらに4G回線に代表される通信の高速化や消費者のデータを収集する上での記憶媒体の発達も一因であろう。

さらに電子書籍は中間コスト(運搬費や人件費)がかからない点でも優れている。


3出版社からみた電子書籍

Amazonが電子書籍を採用することにより出版社はどのような影響を受けるのか?

考えられるデメリットを列挙する。

電子書籍が主流になることで街の書店が少なくなり、amazonやサイトを通して売るマーケット商法が主になる。
ユーザー情報の独占が広がることで効率の良い本の編集やニーズに応えずらくなる。

これはアップルのitunes Storeの話になるが、一時期中国版の1Q84が無断で電子書籍化されアップロードされていたという事例がある。また残虐な描写や、暴力的な描写があるとして著作物に過剰な規制がかかった事例もある。日本の法律に合わせた著作権侵害の問題と表現の自由に関する問題が存在する。
そもそも日本の出版社のビジネスモデルは価格競争を行うことに向いていない。出版社が価格を決めて、その値段を維持し続けなければならない再販制度というものが日本には存在するので、アメリカの出版ビジネスモデルをいきなり持ち込むと自国の出版文化が崩壊しかねない…etc
などが挙げられる。


売り上げの配分はアマゾンは65%、出版社が35%と言われている。まるでイギリス産業革命時の労働者と資本家のように、アマゾンがコンテンツを作っている出版社より強い立場にいる。

まとめ

消費者にとって今はメリットしかないように感じるが、出版社に対する圧力やアメリカにおけるamazon prime における突然の値上げを見ていると独占的なシェアを分捕ったときにサービスの低下が起こるのではないかという可能性が考えられる。

さらに情報流出におけるプライバシーの侵害のリスクの危険もある。

以下のメリット、デメリットを深く理解する必要があろう。


参考文献

  • 電子書籍の時代は本当に来るのか(著 歌田明弘 ちくま新書)
  • 無料ビジネスの時代(著 吉本佳生 ちくま新書)
  • アマゾン、アップルが日本を蝕む(著 岸博幸 PHP新書)
  • グーグル.アマゾン化する社会(著 森健 光文社新書)